おはようございます。
昨日の雨とは打って変わり、爽やかなお天気の横浜です。
ついこの前まで、暑い!なんて言ってましたが、すっかり秋。金木犀の香りが、秋を感じさせます。
いよいよ、お着物が楽しく着られる季節到来!楽しみましょう!
先週から始めた、「ひより版 着物用語の基礎知識」ですが、ちょっぴり飽きてきた感が・・・飽きっぽい性格なので・・・。
取りあえず、「色は匂へど 散りぬるを」までは、頑張って続けるつもりでおりますので、よろしくお願いいたします。
今日は「ほ」。
「ほ」で始まる着物用語・・・・本場大島紬、細帯、本振袖、本塩沢、ぼかし染め、本だたみ、防虫香・・・・等々。
で、今回は、「本だたみ」について。
お着物をたたむ方法に、大きく2種類のたたみ方があります。「本だたみ」と「袖だたみ」。
その他、襦袢をたたむ「襦袢だたみ」や羽織をたたむ「羽織だたみ」、留袖などをたたむ「夜着だたみ」とありますが、本だたみと袖だたみをマスターしておけば、大体対応できます。
着物をきちんとたたんで置くと、しわの予防になり、お着物を美しく長持ちさせられます。ぜひ、ご存知ない方は、マスターしてください。(と、胸を張って言える説明ではないと思いますので、かえって混乱?なんて方は、ぜひご自分でお調べください・・・。)
コツとしては、着物は、長方形のパーツの組み合わせで出来ております。ですから、折りたたむ時も、その長辺に沿って、素直に畳んでいけばいいのです。
まずは、本だたみ
- 着物を平らに置き、手前側の身頃の脇縫いで折る。
- おくみを折り返す。
- おくみを重ねる。衿の肩山のところから斜めに中に折り込んで、衿を合わせます。
- 襟は中に綺麗に折りこむ
- おくみを重ねたまま、脇縫いを重ねる。
- 両袖を、袖付け線より少し身頃に入ったところで折って、身頃に返します。
- 身頃を衿下から、三つもしくは二つに折ります。(写真は三つ)
次に、袖だたみ
- 左右の袖を合わせ、身頃を脇縫いに沿って重ねる。
- 重ねた袖を身頃に倒す。
- 半分に折って重ねる。
- もう一度、半分に折って重ねる。
袖だたみは、仮のたたみ方なので、シーズン中のお着物は、袖だたみで良いと思いますが、シーズンが終わったら、本だたみにしてしまってください。
シーズンが終わり、お着物を保管する時に、昔は「樟脳」を使っておりましたが、においがキツイ!虫さんの前に、人間が倒れそう・・・。最近は、においが緩和された優れものが沢山ございますね。
管理人は、実験室で出来たモノがあまり好きではないので、いつも、「防虫香」を使っております。虫さんの嫌いな香木が入っている、昔からの防虫剤。ほんのり香木のいい香りがするので、癒され、お勧めです。
お店によって、防虫香の香りが違うので、お好きな香りを見つけて下さい。
本日は、着物のたたみ方をやりましたが、お召しになったお着物は、直ぐにたたまずに、1~2日はハンガーに干してからたたんで下さいね。汗をかいていなくても、お着物に風を通してからたたんで下さい。