今日は、「正月事始め」の日なんだとか。字のごとく、お正月を迎えるための準備を始める日。昔は、この日に門松やお雑煮を炊くための、お正月に必要な薪を山に取りに行く習慣があったとか。
現代では、年賀状の準備や、お正月に必要な食材を注文する・・・でしょうか。
大掃除はもう少し、後ですね。しかし、この週末辺りから、少しずつお掃除をなさるのも良しですね。
主婦になってから、何十回とお正月を迎えている訳ですが、1度として、スムーズに完璧!って感じでお正月を迎えた事はありません。いつも、あ~ぁ~~忘れた・・。まぁ~~いいかぁ~。と、適当な感じ。
年を重ねる度に、段々、諦めが早くなり、ほぼ適当な年越しでございます。それでも、新年はやってくる!大丈夫。
さて、本日の、ひより版着物用語の基礎知識、お題は「し」。
「し」で始まる、着物用語・・・・陣羽織、襦袢、繻子、縞、絞り、紗、甚平、島田髷、塩瀬、塩沢紬、塩沢お召し、地機、下前、人絹、七五三、しごき、ジャガード織・・・・等々。
この中から「襦袢」を取り上げます。
「襦袢」・・・・和服の下着の総称。肌襦袢・長襦袢・半襦袢の種類がある。
ザックリとした説明ですね・・。
この「じゅばん」は、ポルトガルからの伝来品・・・びっくり。ボルトガル語の「ジバゥンgibao」と言う、男性用胴衣が由来。最初は「男性の着る胴着」でした。袖なしで、上衣のみ。やがて、袖が付き、現在のような形になったのは、江戸中期頃。
襦袢が導入される前の女性はの下着は、単衣の肌小袖。
襦袢の始まりは、男性からだったんですね。今では、無地や無難な柄の襦袢が多いですが、昔は、素敵で粋な柄物が沢山ありました。「脱がなきゃ見えない」「脱いで、初めて人に見せる」所に、競い合うように、お洒落をしたようです。
昔は、男性の襦袢だけでなく、羽織の裏の柄も凝った物が沢山。もはや芸術品。その素晴らしさの虜になり、危うく、男性の羽裏のコレクターになりそうになった時があります・・・・アブナイ、あぶない。
最後に、今さらですが、長襦袢の着丈の基準について。女性は身長の8割。男性は、身長から30cmを引いた長さ。これは、あくまで基準の1例。お体のサイズや、ご自分のお好きな長さや、男性の場合はお着物の長さとの関係があり、一概にはいえません。ご自分の一番しっくり来るサイズは、ご自分で見つけて下さい。
ひより店頭の男性襦袢達の登場!
奥側 左から 武将の柄/¥8,000 着丈148 達磨柄/¥6,000 着丈135 瓢箪柄/¥6,000 着丈141
手前 左から 能舞台?/¥1,800 着丈146 大名行列柄/¥6,000 着丈141 (㎝)