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20日

シーラカンスの日 「せ」・・・背守り。

今日は、シーラカンスの日だそうです。

マダガスカル島沖で、絶滅していたと思われていたシーラカンスが捕獲され、本格的に学術調査が始まった記念の日。

生きた化石のシーラカンス。外観はほぼ魚。だけど、魚と異なる2本のヒレがあり、浮き袋に脂肪を貯めて浮力を得る。肋骨が無く、骨格は脊椎も含め、殆ど軟骨でできている。など魚と異なる特徴があります。

管理人、このシーラカンスの冷凍保存を見たことがあります。沼津の深海魚水族館で。深海魚をこよなく愛しており、深海魚メインで、訪れた水族館の2階にいました。

とても軟骨で出来ているとは思えない、大きな魚。お顔はグロテスク。目的は深海魚だったので、シーラカンスは流すように見ておりましたが、この水族館の目玉展示はシーラカンスだったんですね。今頃、知りました・・・・。

長い歴史の中で、生物は環境に応じて変化しますが、シーラカンスはほぼ変化なし。だから生きた化石と呼ばれています。なぜ、変化をしないのか?ある学者が、「地球上には生物が変化する必要が無い場所が少ないながらもあり、シーラカンスはそういった環境で生存してきた。」と指摘してます。

変化する必要がないから変わらない・・。深い言葉です。お着物も、最初の形から変化を繰り返しています。変化の必要があったんですね。

まぁ~、変化の必要性に迫られていても、変われない順応下手の生物もおりますが・・・・ワタクシでございます。シーラカンスと仲間でございます。

さて、本日のひより版着物用語の基礎知識。今日のお題は「せ」。

「せ」で始まる、着物用語・・・雪駄、背縫い、背守り、背伏せ、背中心、仙台平、正装、扇子、全通柄・・等々。

この中から「背守り」を取り上げます。

背守り・・・・子どもや赤ちゃんの背中を守る為に縫い付けたもの。魔除けの意味がある。

大人の着物は背中に縫い目があり、その縫い目の「目」が魔物をにらんで退散させると、信じられていた(日本では、縫い目には呪力が宿るとされていた)。小さい子の着物には背中に縫い目が無いので、魔物をにらみつける「目」として背中に背守りを施した。

「背守り」ご存知でしたか?いまではすっかり無くなりつつありますが、子どもの、健やかな成長を祈る、素敵な風習です。

縫い付ける、糸目の数や色、男女による縫い方の違いや、祈りを込めた縫い柄・・・と、地方によって、様々な背守りがありました。

心が、ほっこりする、素敵な伝統ですね。最近は、赤ちゃんの肌着に背守りをされる、新米ママもいらっしゃるようで・・・。引き継いでほしい、文化ですね。

また、糸で直接縫う「背守り」ではなく、押し絵を作り、それを縫い付ける地方もあります。

管理人、この「押し絵背守り」を、1つ紋のお着物の紋を隠すのに使っています。魔除け?・・・いえいえ身に着けている本人が魔物の様なモノなので、魔除けとしてではなく、紋隠しのオシャレでございます。

DSCN13091つ紋の単衣を、普段に着る時に使います。「押し紋背守り」管理人私物。

色々な、背守り

ひより店頭には、残念ながら背守りのついたお着物はありませんが、男児の祝い着(お宮参りの時に、掛ける着物)がありましたので、これをご紹介。

祝い着の、紐の付け根に飾り縫いがあります。これも魔除けや健やかな成長を願ってつけられています。子は宝物ですね。

DSCN1830DSCN1824

祝い着の紐の付け根と、刺繍が豪華な勇ましい祝い着 ¥10,000 丸に木瓜紋